まだ1623庵に住んでいた頃、我が家では里親を探している仔の一時預かりをしたりしていました。
緊急で里親を探していらっしゃる方から、いったん我が家にフェレをお預かりし、里親を探す、という事をしていたのです。
その中に、ふたりのおんなの仔がいました。
まー元気で、パワフルで。
当時暴れん坊と称されていたサクラでさえも、腰が引けてしまうほどの俊敏さを兼ね備えた、才色兼備のふたり組。
その頃すでに4歳を迎え、なおかつ副腎疾患の症状が確認できていたりもしたふたりを、笑顔で迎えてくださったのが、とあるカップルさんでした。
その方のお宅までお邪魔し、引渡しをした際には、その部屋の広さや、フェレのことを第一に考えているレイアウトなんかに、舌を巻いてしまうほどでした。
ここんちなら、幸せになるだろうな、と、確信したのを覚えています。
そんな彼女たちのうち、1本が、虹の橋に旅立ちました。
手術に耐えられるかもわからない、症状も目に見えて顕かだったバタスコちゃん。
まるまる2年も幸せにのびのびと過ごしてから、夜にこっそり旅立ったそうです。
触れ合ったのは、ほんの少しの時間でした。
でも、彼女たちの元気さが、はちゅを失ったばかりのワタシに笑顔をくれたことははっきりと覚えています。
一緒に病院にも行きました。
汗だくになって電車に乗って、一緒に道を歩きました。
思い出は少しだけれど、やっぱりちょっと、悲しいです。
もちろんおかーさんやおとーさんたちの悲しみに比べたら、申し訳ないほどの感情なんでしょうけれど、知ってる仔の別れは、やっぱりつらいものです。
今日は我が家に居た頃の彼女の写真をアップしようと思います。
はげちゃびんだったけど、ほんとに美形な女の子でしたよ。

お預かり初日。ふたりは大の仲良し。

病院に行った日。外をきょろきょろしてました。

ついたのがわかったのか、しばらくフリーズw
名前はおとーさんおかーさんのご好意で、ワタシたちが決めました。
そのダッシュ力と、よい流れに乗れるようにという願いを込めて、東風(こち)。
こっちゅんと呼ばれて愛された彼女はほどなく毛もふさふさになったりして、ほんとに幸せそうでした。
いい人のうちにお迎えされたのは、ほんとに奇跡だと思う。
おとーさんおかーさん、そしてこっちゃん。
ほんとにお疲れ様でした。
そして大事な大事な時間をいつまでも心の中にしまっておいてくださいね。
そして願わくば、また元気な姿で会えますように。
心から祈っています。
たくさんのことを教えてくれて、ありがとう。
橋にははちゅもトラもいます(あれ?サクラは?)。
わがままたくさん言ってくださいね。
ろっこ、こと、マイコ65 08/4/22